集中して全力で勉強できる部屋が何度考えてもトイレ

   2015/08/29

仕事や勉強に集中できる場所が欲しい。人気漫画ドラゴンボールで言うところの「精神と時の部屋」みたいな空間が理想的。神様が住む神殿の最下に位置する精神と時の部屋での1日は、外の世界の1年に相当する。なんて素敵な部屋なのだろう。あんな静かで明るい環境の中、たった1日で1年分の仕事がこなせるのだからウハウハだ。

口で言うのは簡単だが、人間が時間の流れを支配する事は出来ない。しかし、体感する時間の流れを緩やかにする方法なら存在する。それを極めれば、猛スピードで飛んで来るボールですら止まって見えるようになるらしい。これは世界のホームランキング、王貞治選手が現役時代に取材で答えた実話だ。同じような経験を語るスポーツ選手も多く、この力を高める事によって時間の進み方を遅く出来る可能性は否定出来ない。

それが誰でも持っている集中力という能力。集中力を高めれば作業に必要な時間は大幅に短縮される。その集中力を長時間維持出来れば、短期間に数多くの仕事を消化する事も可能だ。ならば集中力を高めやすい条件を考えて改善するのが近道だ。何度も試行錯誤してはみたものの、結局行き着く先はトイレだった。そう、トイレにしかならなかった。

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パーソナルスペースと対人距離

人間には、これ以上他者に近づかれると不快に感じる距離が存在する。これがパーソナルスペース(パーソナルエリア)と呼ばれるもの。他者との人間関係により不快に感じる距離の事を指す。一般的に女性よりも男性の方がパーソナルスペースは広いと言われているが、国民性、生活環境、性格により大きく異なる。文化人類学者 エドワード・ホール(アメリカ)が分類したパーソナルスペースの距離は以下のようになる。

  • 密接距離 0-45cm
  • 個体距離 45-120cm
  • 社会距離 1.2-3.5m
  • 公共距離 3.5-7m
  • 遠方距離 7m以上

厳密には、それぞれ近接相と遠方相とに分類されるが、この場では話が長くなるので省略する。また、対人距離の考え方によると、自分に対して50cm以内を排他域と呼び、絶対的に他人を入れたくない範囲と言われている。従って、自分の手が届く範囲に誰も立ち入る事が出来ない空間が本能的に安心出来るエリアとなる。

背後に壁があると人間は安心出来る

最近ネットで話題になったのが、勉強に集中できる机の配置について。一般的な小中学生の使う勉強部屋では、机は壁、もしくは窓に向かって配置される。サザエさんのカツオとワカメ、ちびまる子ちゃんのまる子とお姉ちゃん、ドラえもんののび太、全て机の配置は窓か壁に向かって置いてある。ある意味、これが正統派とも思える机の配置だが、人間の本能・習性という観点から考察すると、入り口に対して背中を向けるのは、敵に対して無防備な体勢となるため、人間は無意識に安心して集中できないのだという。

これは、現在よりも密接に死と隣り合わせの関係だった原始時代からの記憶のなごりなのだ。この理由により、勉強に集中できる理想的な机の配置は、椅子に座った状態で背中に壁があるのが良いとされてるようになった。さらに、部外者が出入り出来る入り口が視界に入る配置が、より安心感が増し集中力アップにも期待が持てる。

部屋に置けるスペースがあればL字型デスクが欲しい

ちなみに、ボクが今、狙っているデスクはL字型デスク。長机を2台配置すればL字型の配置は難なく出来るが、市販で販売されているL字型デスクは足元が広々と使える。長机を2本買うのならL字型デスクを買った方が断然お得です。何てったって、空間を極限まで使う事が出来るのが魅力。


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パーソナルスペースと自己防衛本能をミックスした結果

L字型デスクで話が脱線したが、パーソナルスペースと自己防衛本能を合わせて考えると、ひとつの空間しか目に浮かばない。それがトイレ。何度考えてもトイレ。トイレが落ち着くという人も多く、家の中で考え事や読書をするならトイレとお風呂の人気は非常に高い。

トイレの構造は、壁が両手の届く範囲にあり、背中には壁、入り口もバッチリ視界に入る。さらに、トイレ独特のルールとして、

  • 急にドアを開けられる事はあり得ない。
  • 入る前には必ずノックをしてくれる。

など、危険に対しての安心材料が完璧な程に確保されている。トイレに入った時の安心感、解放感はこれらの要因から生まれるもの。更に「静か」という要素が加われば勉強スペースとして最強では無いだろうか。逆に、トイレは狭いがゆえ、換気や室温調整などの問題は発生するものの、ボクにとって理想の「精神と時の部屋」とはトイレだった。

良く出来ているネットカフェの空間

そう考えると、インターネットカフェのブースサイズはよく出来ているものだと感心してしまう。後は机の配置を逆にし、お客さんのマナー(私語・ラインの音など)を徹底すれば完璧な集中空間が実現されそうに思えてならない。

器の出来が良いだけに非常に惜しい!!!。

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